冬至の日に、なぜ柚子湯を沸かすのか、それについて諸説あるようですが、どれも後からのこじつけではないでしょうか。我が家の娘がまだ幼い頃、風呂の中でプラスチックのボールを浮かべて遊んでいましたが、最初は、たまたま、冬至の日に、そこいらの柚子を風呂に入れて、こどもを遊ばせた親がいただけのことかもしれません。柚子でなくても、ミカンでも、何でも良かったのではないでしょうか。そして物理学の研究もそんなこどもの遊びとたいして変わらないと思っています。
湯舟に浮かぶ柚子の実を
自転、公転、次は歳差と
地球に見立てて転がせば
千年万年先が見えてくる
それなら、柚子でなく、いっそ地球儀でも浮かべたほうがよかったのでしょうか。いえ、地球に限定すると、今度は別の発想が生まれません。やはり、ここは語呂合わせで「融通が利く」と言われている柚子しかないようです。
冬至を過ぎればすぐにクリスマス、馬小屋でお生まれになった救いの御子は馬槽(まぶね)のなかでどんな遊びをしてお育ちになったのでしょうか。「きよしこの夜」を聞きながら、ふと、そんなことが浮かびました。
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