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力学

自明性の罠

先般来続けてきた、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を巡る力学論争(日本物理学会誌2016年9月号会員の声)を、一言で表せないものかと苦慮していたところ、奇しくも、今回の論争相手のなかのお一人、鈴木亨氏から、「自明性の罠」という言葉をご教示頂いた(鈴...
力学

芥川文学「蜘蛛の糸」を巡る力学論争

1.はじめに 芥川龍之介の小説「蜘蛛の糸」で、蜘蛛の糸を登るのに仕事をしたのは、物語の主人公カンダタの筋力(筋力説)か、それとも蜘蛛の糸の張力(張力説)と考えるべきかが論争になった1,2,3)。まず、二つの説を紹介しておこう。筋力説:カンダ...
コーヒーブレイク

発酵黒ニンニクの作り方

ポリフェノールを多く含むということで、最近流行りの発酵黒ニンニク。匂いがほとんどなく、おいしいけど、市販の黒ニンニクは高価である。しかし、ニンニクさえあれば、簡単に家庭で発酵させて作ることができる。国産にこだわれば、中国産ニンニクに比べ、値...
数学

トレミーの定理と複素解析

図1のように円に内接する四辺形ABCDの四つの辺の長さ、AB、BC、CD、DAと二つの対角線の長さ、AC、BDの間に成り立つ、トレミーの定理と呼ばれる等式:AB×CD+AD×BC =AC×BD     (1)がある。前回は、これを初等幾何学...
力学

球と円柱と円筒の転がりレース

このページは旧版です。数式が見にくいので改定しました。改訂版にお移りください→コチラです。図のような傾斜角θの斜面を、球と円柱と円筒が、静止状態から同時に滑ることなく転がる場合、三つの物体のどれが一番早く転がるかを考えよう。斜面に平行に右向...
数学

トレミーの定理

図1のように円に内接する四辺形ABCDの四つの辺の長さ、AB、BC、CD、DAと二つの対角線の長さ、AC、BDの間には、次の等式が成り立つ。  AB×CD+AD×BC =AC×BD      (1)これはトレミーの定理と呼ばれている。  な...
数学

黄金分割とフィボナッチ数列

最も美しい長方形  図のように長方形ABCDから長方形の短辺ABを辺とする正方形ABFEを切り取ったとき、残りの部分の長方形DEFCがもとの長方形ABCDと相似になるとき、長方形ABCDの長辺ADと短辺ABの比を黄金比と呼ぶ。黄金比の長方形...
力学

「蜘蛛の糸」を巡る力学対話

西の果ての某国立大学教養部の物理学教室の一室に、定刻になるとコーヒーの香りに誘われた人々が集まっていた。教養部廃止、大学の独法化と続いた一連の改革前の、古き良き時代の光景だが、ある日、そこで、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」が茶飲み話の話題になった...
現代物理学

株を守りて兎を待つ

待ちぼうけ 待ちぼうけ   ある日せっせと 野良かせぎ   そこへ兎が飛んで出て   ころり ころげた 木のねっこ   待ちぼうけ 待ちぼうけ   しめた これから寝て待とか   待てば獲ものは 駆けて来る   兎ぶつかれ 木のねっこ 北原...
未分類

新年のご挨拶

新年おめでとうございます。  長崎大学JFP厩舎での仔馬たちと一緒に藁にまみれての講座に加え、昨年は、地域の公民館長として、公民館文化講座も開講し、充実した一年を過ごすことができました。  一人の妻と一人の子どものほかにも、墓石の一つぐらい...