ベクトルと関数
3次元空間の互いに直交する三つのベクトルがあり、それを、、としよう。この三つのベクトルで張られる空間の任意のベクトルは、三つのベクトルで展開できる。
両辺ととの内積をとると、
右辺の第2項および第3項は直交関係から0となる。よつて、
となる。同様に、他の展開係数も
となる。ベクトル と自身の内積をとると、(2-1)より、
となる。
パーセバルの恒等式
関数は無限次元のベクトルと考えることができる。ベクトルの展開から、(2-3)式が得られるように、関数のフーリェ級数展開より
が得られる。(2-3)をパーセバルの恒等式と呼ぶ。
課題
フーリェ解析1における例題にパーセバルの恒等式を適用することによつて、次の式が成り立つことを示せ。
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