茶飲み話

万葉集

山上憶良 

   憶良らは今は罷らむ     子泣くらむ    それかの母も    吾(あ)を待つらむそ 親バカ今昔物語 「私、オクラはこのあたりで失礼いたします。家ではこどもが泣いているようですし、妻も私の帰りを待っているでしょ...
茶飲み話

墓造りのすすめ

 皆様、お元気な今のうちに、ご自分の墓を造りませんか。老後の趣味としては、指先を使う陶芸や盆栽も良いでしょうが、ボケ防止に効果があり、しかもお金のかからない道楽なら、墓造りが一番だと思います。  新聞の折り込み広告では、分譲地の墓地を購入す...
茶飲み話

赤ちゃんのギックリ腰

 数日前、庭の木を切っていたとき、次第に腰が痛くなり、軽いギックリ腰になったようです。趣味のテニスは自重して休んでいますが、私の腰痛とのつきあいは、30年近く前の、テニスの試合途中でのギックリ腰に始まります。  ボールを打った瞬間に激痛が走...
茶飲み話

老後の過ごし方

 「最近、新聞の文字が見えなくなってね。」「いやー、物忘れがひどくなったよ。」「夜、トイレに起きる回数が増えてね。」「お互い歳はとりたくないものだね。」  同世代の友人が集まると、いつもそんな話になりますが、歳を取らずに生きていくことはでき...
茶飲み話

基礎教育をシルバーに任せてよいか

 在職期間も残り少なくなって、いくつかの学部から非常勤講師の依頼があった。まもなく、年金生活者となる身にとっては、ありがたい話であり、引き受けることにしたが、一方では、引き受けて本当によかったのだろうかと気になる。常勤教員に基礎教育の担当者...
思い出

田舎のバスから60年

 情報化が進み、地球の裏側で起きていることまでが、リアルタイムのニュースとして茶の間に送られてくる現在では、もはや時代錯誤の感があるが、次の詩は、昔、教科書にもしばしば引用され、誰もが知っている詩であった。        山の彼方の空遠く幸...
茶飲み話

オイラーが泣いている

 生徒にジャイロ効果を体験させるために地球ゴマを買った。その説明書にはいろいろな面白い遊び方が書いてあったが、ふと、説明書のトップに書かれた登録商標を見ると、「遠心力応用科学教育玩具地球ゴマ」と書かれてあった。いくら登録商標だと言っても、こ...
思い出

野菜炒めの思い出

 昭和40年代、四畳半一間暮らしの頃、近くの食堂でだされた野菜炒めには驚いた。肉が一切れも入っていなかったからである。どうしたことかと店主に尋ねると、「野菜炒め」と並んで「肉入り野菜炒め」と書かれたメニューを改めて見せられたが、それ以来、...
茶飲み話

野崎小唄

          野崎参りは屋形船で参ろう           どこを向いても菜の花ざかり           粋な日傘に蝶々がとまる           呼んでみようか土手の人  直立不動の歌手、東海林太郎が昭和十年に歌った野崎...
地球物理学

楓橋夜泊

   月落ち、烏啼いて、霜天に満つ   江楓漁火、愁眠に對す   姑蘇城外の寒山寺   夜半の鐘聲客船に到る  月は沈み、闇夜の空に烏の姿は見えず、その鳴き声だけが聞こえてくる。寒気は辺り一面にみなぎり、今にも霜が天から降ってきそう...
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