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回転運動

カマボコ板の月面宙返り

奇妙な回転  剛体の運動は並進運動と重心のまわりの回転運動に分離して考えることができる。剛体に外力が一切働いていなければ、並進運動は、慣性の法則により、重心が静止したままか、等速度運動するかのどちらかである。一方、回転運動に対しては...
力学

振り子の周期

 重りの質量M 、長さL の単振子を重力の加速度の大きさがg の場所で振らしたとき、その周期T が、M,L,g によつて次のように表されると仮定してみよう。         T=kMxLygz                 ...
回転運動

回転円盤上を這う虫

中心軸oのまわりに摩擦なしで自由回転できる円盤上に図のようなABCDの溝が掘られているとしよう。円盤が始めに静止していて、溝のなかのA点に静止していた一匹の虫が動きだし、溝のなかを、A→B→C→D→Aのように一周してA点に戻ってきたとしよう...
回転運動

猫の逆さ落とし

 猫の両手両足を持ち、逆さにして背中から落とすと、猫は空中で体を捩じるとともに、手足を屈伸させながら、体の向きを変え、足から着地する。  猫が完全に静止した状態から落とされたとすると、猫の角運動量は最初はゼロであり、途中も角運動量の保存則か...
回転運動

福済寺の床

コリオリの力 満天に星降る夜、僕は赤道直下の大地を北へ向かって歩いていた。やがて、地平線から北極星が昇り、それを中心として、プラネタリウムの中のように、星座がゆっくりと、左まわりに回転していた。 いつのまにか、僕は得体の知れない力を感じるよ...
力学

宇宙の浮舟

衛星と惑星のはざまで  万有引力の法則によれば、二つの天体の間に働く引力は、天体間の距離の2乗に反比例し、二天体の質量の積に比例する。月に働く太陽と地球の引力を比較してみよう。月から太陽までの距離は、地球の公転半径とほぼ同じであるか...
地球物理学

天空の振り子

いやいやしているのか、頷いているのか、天空の美女は前後左右にゆっくり首を振り、少しばかりその横顔をわれわれに見せている。支点のない天空で、月は振り子のように、地球の起潮力によって引っ張られながら、僅かに揺れているのである。月をはじめとする衛...
回転運動

独楽の教訓

身を立て、名を揚げ  軸を少し傾けて、独楽を床の上でまわしてみよう。初め独楽は床の上を激しく動きまわるが、次第にその軸は起き上がり、やがて床の一点で直立し、静止したかのようにしてまわる。しばらくこの状態が続くが、突然、独楽は首を振り出す。そ...
思い出

田舎のバスから60年

 情報化が進み、地球の裏側で起きていることまでが、リアルタイムのニュースとして茶の間に送られてくる現在では、もはや時代錯誤の感があるが、次の詩は、昔、教科書にもしばしば引用され、誰もが知っている詩であった。        山の彼方の空遠く幸...
茶飲み話

オイラーが泣いている

 生徒にジャイロ効果を体験させるために地球ゴマを買った。その説明書にはいろいろな面白い遊び方が書いてあったが、ふと、説明書のトップに書かれた登録商標を見ると、「遠心力応用科学教育玩具地球ゴマ」と書かれてあった。いくら登録商標だと言っても、こ...
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